オビトンボ
7月22日(土)の夜、『ネイチャーマスター』から第3工区にオビトンボが居ると情報をいただき、日曜日に教えて頂いた場所周辺を探したのですが、その日は見付ける事が出来ませんでした。そして今回I.Tさんから「みんなのアルバム」に送って頂いた写真の中に、なんとオビトンボが写っているではありませんか。しかも22日のNHKの観察会の時に撮影されたようです。あの時は一応あの小さな池に居るトンボは大体説明したと思ったのですが、キイトトンボが出ていなかったのでそちらを探す事に神経が行っていたようで、見落としてしまいました。
オビトンボはコフキトンボのメスに現れる異色型で、北海道、沖縄では総てこのタイプですが、静岡辺りでは出現率が少ないので気が付いていれば皆さんに見て頂けたのに残念です。
そこで昨日、再びオビトンボを探しに出掛けてみました。
昨日はとても暑かったのですが、オビトンボも簡単に見つかりました。それが上の写真ですが、少し遠い所に止まっていたのでまた車まで戻って、望遠レンズに変えて再び撮り直しました。
オビトンボ(コフキトンボ♀の異色型)
麻機遊水地では毎年見られるが数は少ない。
ニコンD70 シグマ135-400mm 接写リング 絞りF8 1/320秒 ISO400 三脚
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珍しいトンボもたくさん出てきていよいよ梅雨明けモードになってまいりましたね。ところでいきなり話題はセミになって恐縮ですがここ十年位の間に静岡でもクマゼミがやたら多くなってきたように思います。自分が小学生のころはニイニゼミとアブラゼミが主流でクマゼミは希少価値があった記憶がありますが、早朝からシャンシャンという鳴き声しか聞こえません。これも地球温暖化の影響でしょうか、かわせみ様はどう思われますか?
投稿: ファミK父 | 2006年7月27日 (木) 17時33分
ファミKさん、そうなんです。私が子供の頃にはニイニイゼミばかりで、アブラゼミでも嬉しくて、クマゼミなんか捕まえたら大喜びで自慢したものです。ツクツクはすばしこくって子供にはなかなか捕まらなかったし、ミンミンゼミは今でもこの辺では少ないですが、何しろ翅の透けているセミは貴重でした。今ではクマゼミが主流で、かえってニイニイゼミの方が希少になっているようです。これはやはり、環境の変化がもたらしたものでしょうね。
投稿: かわせみ | 2006年7月28日 (金) 09時25分
クマゼミの増加には諸説があります。一番の原因は地球温暖化が云えると思います。元々南方系のセミであったクマゼミは現在では関東地方でも普通種になってきているようです。もう一つの要因としては、植樹が関係しているようです。街路樹として、例えば静岡の業者が神奈川県に植樹しますと、根元の土もろともむしろに包まれて運ばれます。その土の中にセミの幼虫がいれば人為的に分布拡大されていることになります。これは、シジミチョウの仲間の「ムラサキツバメ」にも云えます。ムラサキツバメの幼虫はマテバシイの葉を食樹としています。街路樹や庭木として多く植えられるマテバシイが増えれば、それだけムラサキツバメの生息地が増え、分布拡大しています。ムラサキツバメも南方系のチョウで、静岡県ではツマグロヒョウモンの後に増加傾向にあります。麻機では、こども病院や観山中などで見られます。ムラサキシジミに似ていますが「尾状突起」があります。関東地方でも増加傾向にあります。ナガサキアゲハも同様です。
今後、北上または東上しそうなチョウは「サツマシジミ」「イシガケチョウ」です。トンボでは、麻機で未記録の「タイワンウチワヤンマ」があげられます。
投稿: ネイチャーマスター | 2006年7月30日 (日) 17時40分
「待ってました!」とうとう、大御所『ネイチャーマスター』の登場です。ありがとうございます。
最初、『ネイチャーマスター』からコメント、と見た時、「ハハ~ン、これはS.Nさんが事務所当番のひまつぶしにマスターの名を借りて代筆をしたのかな」と思ったのですが、内容を見れば本当の『ネイチャーマスター』からのコメントでした。
これでこのブログにも一気に箔が付いたようです。
これからもよろしくご指導、お願い致します。
投稿: かわせみ | 2006年7月30日 (日) 19時58分