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アジアかアオか

イトトンボのお話

Photo_62 麻機(あさはた)でもっともよく目にするイトトンボは多分アオモンイトトンボ。水辺の草むらをガサガサすると大体このイトトンボが飛び出す。とても小さいので意識して探さないと見落としてしまう。

Photo_63 これにとてもよく似ているのがアジアイトトンボ。アオモンイトトンボに比べると更に小さい。アジアを見た後にアオを見ると大きく見えるから不思議だ。でも、別々に見るとどちらがどちらかよく分からない。『ネイチャーマスター』が識別ポイントを教えてくれた。「アオモンイトトンボ♂は8節と9節の側面に青い紋があり、アジアイトトンボ♂は9節だけが青い」簡単なようで、『かわせみ』には難しい。

_2_1 「どこだ、何処だ」と言っていたら、「ここだよ!此処!!」と言って、お尻を上げてくれた。なるほどここのアオが違うわけね。ここもアジアが小さく、アオが大きいわけだ。何となく分かった気になった『かわせみ』でした。

_0_2 『ネイチャーマスター』が今度は珍しいアオモンイトトンボの交尾を見つけてくれました。そんなの珍しくないよ!と言わないで下さい。見て下さい、オス同士ですよ!!トンボの世界にもあった『おホモだち』 な~んちゃって。本当はオスタイプのメスとの正常?な交尾なのでした。

Photo_64 こちらはアジアイトトンボの交尾です。
探すとあちらこちらで交尾が行われています。
なんか、暑くなってきちゃいますネェ~
交尾は朝方によく行われるそうです。きれいなハート型になる事もあるのでチャレンジしてはどうでしょうか。夢中になって、カップルのジャマをしないようにくれぐれも野暮の無い様に・・・(^^ゞ

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コメント

♂型の♀について
 一般的に色彩が地味な雌ですが、時として雄と同様な色彩を持つ個体がいます。今回のアオモンイトトンボの交尾個体も典型的な♂型の♀です。いわゆる、普通型と同色型です。普通型も最初は赤橙色で成熟するにつれ緑色に変わっていきます。同色型は比較的稀ですが、単独でいたら♂と思ってしまいます。今回は、交尾中なのですぐ解かりました。皆さんも是非探して見て下さい。だれですか?アオモンイトトンボを見つけることが、出来ないのでとてもとても・・・なんて言っているのは。
 他の種では、ギンヤンマとモンキチョウの雌に雄との同色型があります。いずれも麻機で確認しています。
 また、以前のかわせみさんのブログに登場したコフキトンボの雌の異色型オビトンボのように、雌に二つ型がある種もいます。麻機にも少数ですが生息するマユタテアカネの雌には、翅の先端に褐色斑があるノシメ型がいます。詳しくは昆虫図鑑を御覧下さい。
 何か質問およびご意見などありましたら、「ネイチャーマスター」をクリックして下さい。私のメールアドレスです。解らないことが多いので何にでも答えられる訳ではありません。

『ネイチャーマスター』様 詳しい解説をありがとうございます。今後もよろしくお願い致します。

続・♂型の♀について
 文献を調べていたら、キイトトンボとクロイトトンボの雌にも、♂と同色型の♀が出ます。キイトの場合は通常は緑色ですが、黄色タイプが稀に出ます。クロイトの場合は通常黒っぽいですが、青色タイプが稀に出ます。参考までに。

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