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麻機の野鳥 16

16 コウノトリ Oriental Stork

Photo_107 全 長:110-115cm
翼開長:195cm

麻機(あさはた)では1995年12月5日から1996年3月16日まで滞在した記録がある。
佇んでいる時には全身が白く見え、風切りの黒が目立つ。足と目の周囲の赤も印象的。クチバシは黒く、太くて長い。

Photo_108 1995年12月5日 麻機(あさはた)初認の時の映像。身体がどうしようもなく震えた。とりあえず麻機である事が分かるように広角レンズで周囲の状況と一緒にコウノトリを捉えた。これが麻機のコウノトリの写真第一号。この後どれ程の写真が撮られた事か、全国から大勢のカメラマンが押しかけ、数千、数万枚の写真が撮られた事だろう。

Photo_109 最初に見つけた池は今では水草に覆われてしまい当時の面影はなくなってしまいました。その頃はまだ木道も無く、コサギ、ダイサギ、アオサギ等がのどかにエサ捕りをしていました。大きな珍客に遊水地の鳥達も戸惑っているようでした。

Photo_110 コウノトリが飛び立つと、回りに居た鳥達も慌てて飛び立ちます。普段はのんびりしているカモ達も、コウノトリが飛んでくると一瞬パニックになり、池は大騒ぎとなります。それも最初のうちで、慣れてくるとそれ程の騒ぎにはなりません。いつまでも騒いでいたのは人間様の方でした。

Photo_111 1995年12月6日
情報は全国に伝わり、各地から急病人(鳥見たい見たい病?)が集まって来ました。偶然ですが、野鳥写真家の吉野俊幸さんから5日の夜、我が家に電話があり、コウノトリの事をお知らせしました。それで、吉野さんもこの時、私の隣で一緒に写真を撮っていました。その後、名だたる野鳥写真家の歴々もコウノトリの写真を撮りに麻機にやって来ました。

Photo_112ウシガエルを捕らえる
この写真も12月6日に撮影したものですが、並み居るカメラマンの中で シャッターを切ったのは私だけだったようです(ちょっと自慢(^-^))。ほんの一瞬の出来事で、まさかカエルを捕まえるとは思ってもいなかったのです。ちなみに、コウノトリもこの硬直したカエルは食べられないと思ったのかすぐに放してしまった。

Photo_113 この年の冬は例年に無く寒い冬で、遊水地もよく凍りました。コウノトリも凍った池に降りるのは苦手なようで、この時はうまく立てずにすべって尻餅をつくようにして降りました。幸い見物客も少なく、コウノトリ君も周りを見回して安心していた?ようです。

Photo_114 名誉挽回 今度は大きな雷魚を捕まえて、皆さんの前に披露してくれました。これくらいの大きさの魚なら簡単に一飲みにしてしまいます。でも、しばらくは首の辺りで魚が動いているのが分かります。さすがにそんな時にはすぐには飛べない(飛べるけど飛ばない)ようです。

Photo_115 飛翔
さすがに大きいです。翼を広げると約2mもあり、まさに畳が飛んで来るような感じ!?あまりの迫力に気圧されて、シャッターを押す指に余分な力が入り過ぎてしまい、失敗写真の山を築きました。

Photo_117 夕方になるとねぐらの池に戻ってきます。
空が色付くのを待って、先回りをしてコウノトリの飛来を待ちます。もうこの頃になるとさすがに野鳥ファンも野鳥撮影マニアも数が少なくなり、撮影ポジションも思いのままでした。

Photo_116 1996年3月16日「旅立ち」
麻機滞在100日。多くの野鳥ファンを作り、野鳥ファン同士の交流の場を作り、多くの人たちに多くの思い出と幸せを運んでくれたコウノトリは、大勢のコウノトリファンと、地元の鳥仲間に見送られて旅立って行きました。(この写真は3月15日に撮影)

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コメント

シリモチをつきそうになりながら着氷するコウノトリ。なんだか必死な顔をしているみたいに見えて笑っちゃいました。
ウシガエルはビックリ硬直して命拾いしたのですね。自然の力って面白いです。すました顔のコウノトリがお茶目に見えてきました。
昨日、私はカーヴィングの仲間と琵琶湖などに鳥見に行ってきました。やっとオオワシをしっかり「観た」といえる大きさで観ることができました。写真屋さんが結構張っていましたよ。ヒシクイは「営業中」だったようで3羽しか観られませんでしたが、これも近くで観られてラッキー♪コハクチョウも「営業中」で飛んでいるのを数羽観ただけでした。オシドリは大運動会をやっていて走り回っていました。おかげでピントがあわず、写真が撮れませんでした。雨も降りましたが暖かく、満足できた鳥観でした。

おみそさん、こんばんは。コウノトリには思い入れもあるので写真も多くなってしまいました。本当はもっともっとお見せしたい写真が山ほどあるのですが、きりが無いのでこれで我慢しました。おみそさんも鳥見で収穫があったようで、何よりです。収穫の一部でも今後見せて戴けるのでしょうか?期待してもいいのかな?

おはようございます。コウノトリ、ぜひぜひ 山ほどの写真を見せてください♪コウノトリ専用のアルバムを公開するとか、、、。かわせみ様用のアルバムも作っていただけたらうれしいな~♪
おみその収穫は、、、、ボケボケのオンパレードです。証拠写真以外のなにものでもない、、、。オオワシまでは距離が100m以上あって おみそにはキツイです。自分で「これはオオワシだ!」って喜んでいる程度なので、皆様に見て頂くにはちょっと、、です。(でも、恥をさらすかも、、、?)

1996年2月のある日、あるTV番組を予約録画しました。ところが時間を間違えて設定したため肝心な番組がとれず、代わりに「SBSテレビ夕刊」が録画されていました。そのビデオテープは箱の中に9年間置かれていたのですが、昨年古いビデオテープを処分しようと整理していると「SBSテレビ夕刊1996.2」の表題がついたテープが出てきました。当時の懐かしいニュースでもを見ようとビデオデッキで再生してみました。見ていると驚いたことにコウノトリの話題を取り上げたニュースが入っていました。しかもそのニュースの中で10年前のかわせみさんがインタビューに答えていたのです。あの頃野鳥にまったく関心がなかった私に偶然にもコウノトリが出てくるニュースを録画させたのは???謎です。夏休みスライド大会のようなときにみんなで見ましょうか?

HMさん、是非見せて下さい。来年の夏が今から楽しみでーーす。

今日は映画「硫黄島からの手紙」を見てきました。戦争のむなしさを痛感させられる映画でした。戦争が良くない事は分かりきっているのに、戦争をしてしまう人間の愚かしさ、いつの世にも争いの絶えない人間社会。なんで戦争を止められないのでしょうか。ズシンと考えさせられる映画でした。
H.Mさん、随分昔のビデオが出て来たものですね。お宝映像として永久保存版ですね(^_^;) フジモトさん、イメージが壊れるので見ない方が・・・壊れるイメージも無いか!(^^ゞ
おみそさん、実はコウノトリだけで写真集も作ったのです。1冊だけですが。ブログのサイドバーにある「マイブック」で作ったのですが、自分ではかなり気に入っているのですが、見せられた皆さんの反応は・・・?なんです(?_?) 今度は「みんなのアルバム」と同じ様に「かわせみのアルバム」と、「アンデスの風」アルバムを作ろうかと思っています。

かわせみさま、こんばんは!
ご無沙汰しています。マップのフラレ男ことTTです。
(TTと書くと泣いているみたいですが・・・)
これが以前お話されていた伝説のコウノトリ@麻機なんですね!
臨場感たっぷりの写真から当時の興奮振りが伝わってきます。
素晴らしい写真をとるには、テクニックと運と執念の全てが必要なんだってことも。。
コウノトリが21世紀の麻機に飛来することを願っています。コウノトリさま、もう一度奇跡を!
久々にかわせみさんのブログを訪れて、すっかり浦島太郎状態ですが、相変わらずの素晴らしい写真に癒されていますよ!!

TTさん、コメントありがとうございます。先日(12月11日に11月26日の記事に対して)は「ひろみさん」からもコメントを頂きました。「ひろみ」と言う名前で来たので(最近女性の名前で来る、変なメールが非常に多くなりました)微妙に引っ掛かったのですが、どうやら「マップ」の「ひろみさん」だったようです。「ひろみさん」も見てくれていると思うと力も入りますよね! また「マップ」のみんなで飲み会やりたいですね!! これからもコメント、応援お願いします。 

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