コハクチョウ
心配していたコハクチョウがどうやら旅立ったようです。
4月15日(火)曇りがちの天候。午後になるとコハクチョウがまた、もの悲しい声で盛んに鳴き出し、首を上下に振る行動が見られるようになりました。

しかし、それからが長く、見送りの人も三々五々と帰っていきます。
とうとう私だけになってしまい、私もカメラを片付け始めた時です
いきなり助走を始めました。
三脚とカメラを止めるネジを緩めた所だったので、締め直す余裕も無く、グラグラしたまま撮りました。
こちらへ向ってまっすぐ飛んで来ます。
気持ちに余裕が無かったので、いつも以上にボケボケです。
ここまでが限界で、私のすぐ横をすり抜けて行く時には肉眼で見ました。羽ばたきの音と同時に『ギシ、ギシ』きしむ様な音まで聞こえました。
もう後姿でしたが、再びカメラで追います。
どんどん高度を上げて行きます。
助走開始が4時14分。(写真のデータから)
しずはた山を越えて見えなくなってしまったのが4時32分でした。
途中から双眼鏡に変えましたが、15分以上上空を旋回していたので、首も腕もだいぶ疲れました。飛んで行った方向が、北と云うよりも西に傾いていたので、しばらく消えた空を見ていましたが戻って来る事はありませんでした。
今日(4/16日)遊水地を回って見ましたが、コハクチョウの姿は見つかりませんでした。
昨日見送りをしようとして、見逃した人も皆来ていました。残念がっていましたが、皆ホッとしたような、寂しい様な気持ちは同じでした。無事に目的地に着き、冬に再び戻って来てくれる事を祈りました。
去年の12月の末(正確な飛来日は不明)飛来し、約4ヶ月間。
様々な人に色々な思い出を残してくれました。
飛来当初の事は以前の記事をご覧下さい。
ニコンD200 Aiニッコール600mmF4 F5.6 1/500-1/1250秒 ISO200 2008. 4.15 静岡市・麻機(あさはた)遊水地
思い出のシーンを振り返ります。
飛来したばかりは草の中などに隠れるようにしていましたが、しばらく経つと、すぐ近くまで来るようになりました。
広角レンズで羽ばたきも撮れました。
2008. 2. 5

うわさが広がると大勢の人が見に来る様になりました。
2008. 2.10
最後に、コハクチョウと『かわせみ』のツーショット

この写真はそばに居た人に頼んで撮影してもらいました。
2008. 2. 5
最後の写真のみトリミングあり。

最近のコメント