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本日二本目
ツバメチドリ
広い田んぼで、飛んで来たツバメチドリが止めた車の横に降りると言う幸運に恵まれた。
写真も一杯撮らせてもらいました。
狭い車内からの撮影で、折角の飛翔も追うのが大変でした。
何度も飛び立って、空中で虫を捕まえている様だった。
その度に車の中で右往左往。
車の上を飛ぶ事が多いので見失う事もたびたび。
それでも何故か車の左右どちらかの田んぼへ降りてきた。
この時は車の方へ飛んで来たのでこれ以上は追えなかった。
車の直前をかすめる様にして高度を上げて行った。
その後此処へは戻って来なかった。
夢の様な楽しい時間をありがとう。
ニコンD500 タムロン100-400mmF/4.5-6.3 Di VC USD(400mm)一部MF 絞りF8 1/640-1/2000秒 ISO400 車内から撮影 トリミング 2020年4月27日 静岡県
ツバメチドリ
遥か彼方を飛んでいるシルエットを見てツバメチドリだと分かった。
前回静岡市内で見付けた時にも1キロくらい離れた所を飛んでいるのを見付けているが、今回はもう少し近かった。
遠くに降りたのを見て探しに行ったが見つけられず、その時はそれで諦めた。
一緒に行動していた仲間がアマサギを撮っているのを知って、私だけ撮れていなかったので一人でアマサギを探しているとツバメチドリが飛んで来た。
車を止めて車の中から撮影を始めると、どんどん近づいて来て車のすぐ横の田んぼに降りた。
信じられ無い様な幸運に感謝感激。こんなこと滅多にありません。
夕方に続く
ニコンD500 タムロン100-400mmF/4.5-6.3 Di VC USD(400mm)MF 絞りF8 1/1250-1/2500秒 ISO400 車内から撮影 トリミング 2020年4月27日 静岡県
キジ
このところ山野へやって来る夏鳥に注目していたので、麻機へ行く機会がありませんでした。
遊水地は鳥の姿が少なく、帰りに田んぼの中に居るキジになんとか出会う事が出来ました。
車を止めて車の中から撮っていると、散歩の人が私が撮っているキジに気が付いてキジの近くで立ち止まってキジの様子を観察し始めました。当然キジはあたふたと走り出し、飛んで行きました。
こちらは車の中から少しでも鳥にストレスを与えない様に撮っていても、散歩の人が鳥のそばへ行って立ち止まってしまう事もよくあります。
その結果、鳥が飛んでしまうなんて事は日常茶飯事です。
そんな事にいちいち腹を立てていてもしょうがないのですが、何時間も待ってようやくお目当ての鳥が出て来たと思ったら、人が来て飛ばれてしまうとかなりストレスはたまりますね。
完全無欠の鳥撮りカメラマンを目指すなら、そんな時にも笑顔で挨拶なんかしちゃいましょうね。
ニコンD500 タムロン100-400mmF/4.5-6.3 Di VC USD(400mm) 絞りF8 1/1250秒 ISO400 トリミング 車内から撮影 2020年4月25日 静岡市・麻機
麻機の野鳥 39
コムクドリ Chestnut-cheeked Starling
Sturnus philippensis
スズメ目 ムクドリ科
全長:18-19cm
麻機では4月から10月位の間に見られますが、繁殖は確認できていないので、夏鳥と言うよりも通過だけなのかもしれません。今後観察が進めば繁殖が確認されるかもしれません。
下の写真だけ見てすぐにコムクドリだと分かる人はかなりの鳥通だと思います。
上の写真はコムクドリのメスです。2012年4月15日に麻機一工区で撮影しました。
以下の写真も同日、同じ場所で撮影しました。オスメス交互に。
オスは金属光沢のある色々な羽で覆われとてもキレイです。
ムクドリは一年中普通に見られ、何処でもあまり歓迎されないようですが、コムクドリはまだ数も少ないし、姿も良いので鳥ファンには人気のある鳥です。
麻機で私が撮影した最後の記録は2015年4月4日。三工区でした。
これ以降も見ていると思いますが、確実な記録が見つかりませんでした。
『貴女だけの為の歌』
キビタキ
キビタキの鳴き声は4月19日に今季初めて聞いたが、『ツクツクホーシ』と小さな声で一回だけ。
それからも公園に行けば声は聞くが弱々しくて元気が無い。 姿は見えない。
22日も弱々しいさえずりが聞こえて来たので探してみた。
木の高い所でようやく見つけた。
此処でも小さな声でさえずっているがこの声量では少し離れると聞こえない。
大きな声でさえずるのは縄張りの主張とか、つがいの相手を探している時。
小さな声でさえずるのはメスのそばで『貴女だけの為の歌』を歌っている時。
それにしてはそばにメスの姿も無い。
これからのシーズンに備えて『貴女だけの為の歌』の練習をしているのだろうか。
ニコンD500 タムロン100-400mmF/4.5-6.3 Di VC USD(400mm) 絞りF8 1/200-1/800秒 ISO400-800 トリミング 2020年4月22日 静岡市
コサメビタキ
頭の上で突然鳥が鳴きだした。
見上げるとコサメビタキが大きな口を開けて囀っていた。
コサメビタキ:ニコンD500 タムロン100-400mmF/4.5-6.3 Di VC USD(400mm) 絞りF8 1/1250秒 ISO400 トリミング 2020年4月19日 静岡市
シロハラ
帰り際、車の近くでお別れのサービスをしてくれた。
シロハラ:ニコンD500 タムロン100-400mmF/4.5-6.3 Di VC USD(400mm) 絞りF8 1/320秒 ISO400 トリミング 2020年4月16日 静岡市
コジュケイ
シャクナゲの咲く林道を歩いていると下の方で『ガサッ』と音がした。見ると、二羽のコジュケイが散歩していた。目が合うと急ぎ足になって暗い藪の中に消えた。何とかコジュケイだと分かるのはこの一枚だけだった。
コジュケイ:ニコンD500 タムロン100-400mmF/4.5-6.3 Di VC USD(400mm) 絞りF8 1/160秒 ISO400 トリミング 2020年4月16日 静岡市
麻機の野鳥 38
コチドリ Little Ringed Plover
Charadrius dubius
チドリ目 チドリ科
全長:14-17cm 翼開長:42-48cm
夏鳥として3月の終わりから4月の上旬に麻機に渡って来て、繁殖する。
目の周りの黄色いアイリングが目立つ。
『ピォ、ピォ』『ピピピピピ』などとよく通る声で鳴く。
水辺に近い、小石が多い開けた場所で繁殖する。
尾羽を広げるこの行動を初めて見た時には巣に近付いた他所のコチドリを威嚇していると思いましたが、見ている内にそれは違う事に気付きました。オスかメスかは分かりませんが、パートナーに此処は巣にどうかとアピールしている様です。その証拠にやがて二羽はお互いの体を摺り寄せ、順番にそこにしゃがみ込んで具合を確かめている様でした。ここで卵を産んだかどうか、そこまでは確認していません。
巣を作る場所を探していたのでしょうか、一羽のコチドリが降りた所には、運悪くケリのヒナが居ました。ヒナと言っても大きさはコチドリとあまり変わりません。
案の定、ケリの親鳥が『こどもに近付くな!』とスゴイ剣幕で飛んで来ました。
巣は、周りの小石を気持ち並べたり、産座には周りの枯草を申し訳程度に敷いて簡単な巣を作る。
巣は周りの環境にうまく溶け込んで、卵も孵ったヒナも周りの小石と区別がつかない程の保護色になっている。
私たちが知らずに巣やヒナに近付くと、親鳥は巣やヒナを守るために、傷付いて上手く動けない様な行動(偽傷)をする事があります。この様な行動が見られたらそれ以上進む事を止めて、そっと引き返す事をお勧めします。
車で遊水地をゆっくりと流していて運良くコチドリのヒナを見付けました。たまたま水辺に出ていたので見つける事が出来ました。
シギ・チドリ類の撮影はほとんど車の中からになります。
まだ小さなヒナはすぐに体温が下がってしまいます。時々親鳥の翼の中で暖めてもらいます。親子をあまり長い時間追い回すとヒナを危険な状態に追い込んでしまいます。撮影観察はなるべく短時間で。
そしてある程度離れてから親鳥の行動をそっと見ていましょう。
貴方のやさしさに報いる物が見られるかもしれません。
今年巣立った若いコチドリ。目の周りの黄色いアイリングもそんなに目立たない。
その後もやさしさの信頼を裏切る事の無いようにお願いします。
しばらく閉じていた『麻機の野鳥シリーズ』です。不定期ですが再開します。
新しい写真が撮れた時にはそちらを優先して掲載します。
麻機の野鳥 37
ヒドリガモ Eurasian Wigeon
Anas penelope
カモ目 カモ科
全長:45-51cm 翼開長:75-86cm
麻機には冬鳥としてユーラシア大陸などから渡って来ます。
麻機で普通に見られるカモです。
※下の写真の中にヒドリガモでは無いカモが一羽、探してください。
1990年代の多い時には300羽以上がカウントされましたが、今年行われた『野鳥の会・静岡支部』のカウントでは13羽しかカウント出来ませんでした。
最近の遊水地の状態を見れば、ヒドリガモに限った事では無く、野鳥全体に亘って数が少なくなっている事が感じ取れると思います。
私が鳥を中心に見ているので鳥の事だけになっていますが、鳥以外の生物にも同じような状況がでていると思われます。
今まで普通に見れらていた鳥や生き物が、ある日気が付いたら居なくなっていた。
そんな事が私たちの気付かない所で起こっている。そんな気がします。
ヒドリガモは漢字では『緋鳥鴨』と書きます。オスの頭の色が緋色なので、そこから名前が付いたようです。
※『麻機の野鳥』シリーズは過去にも掲載された写真が使われている事もあります。撮影データは省略します。
麻機の野鳥 私のリスト(2024年3月11日 更新)
※このリストはブログ管理者調べの物であります。
掲載順は『日本鳥類目録 改訂 第7版』に準じています。
オレンジ色の文字のものは当ブログ「麻機の野鳥」で紹介済みのもの。
ウズラ
キジ
マガン
コクガン
コハクチョウ
オオハクチョウ
オシドリ
オカヨシガモ
ヨシガモ
ヒドリガモ
アメリカヒドリ
マガモ
カルガモ
ハシビロガモ
オナガガモ
シマアジ
トモエガモ
コガモ
亜種アメリカコガモ
オオホシハジロ
ホシハジロ
メジロガモ 2021.02.10 Wada夫妻 H.Iizuka
キンクロハジロ
スズガモ
シノリガモ
ホオジロガモ
ミコアイサ
カワアイサ
カイツブリ
アカエリカイツブリ
カンムリカイツブリ
ハジロカイツブリ
キジバト
アオバト
コウノトリ
カワウ
サンカノゴイ
ヨシゴイ
オオヨシゴイ
ゴイサギ
ササゴイ
アカガシラサギ
アマサギ
アオサギ
ムラサキサギ
ダイサギ
チュウサギ
コサギ
シマクイナ
クイナ
シロハラクイナ
ヒメクイナ
ヒクイナ
ツルクイナ
バン
オオバン
ジュウイチ
ホトトギス
ツツドリ
カッコウ
ヨタカ
ハリオアマツバメ
アマツバメ
ヒメアマツバメ
タゲリ
ケリ
ムナグロ
ハジロコチドリ
イカルチドリ
コチドリ
シロチドリ
メダイチドリ
セイタカシギ
ヤマシギ
オオジシギ
チュウジシギ
タシギ
オオハシシギ
オグロシギ
コシャクシギ
チュウシャクシギ
ダイシャクシギ
ツルシギ
コアオアシシギ
アオアシシギ
クサシギ
タカブシギ
キアシシギ
ソリハシシギ
イソシギ
キョウジョシギ
トウネン
オジロトウネン
ヒバリシギ
アメリカウズラシギ
ウズラシギ
サルハマシギ
ハマシギ
エリマキシギ
アカエリヒレアシシギ
レンカク
タマシギ
ツバメチドリ
ユリカモメ
コアジサシ
アジサシ
亜種アカアシアジサシ
クロハラアジサシ
ハジロクロハラアジサシ
ミサゴ
ハチクマ
トビ
オジロワシ
オオワシ
チュウヒ
ハイイロチュウヒ
ツミ
ハイタカ
オオタカ
サシバ
ノスリ
イヌワシ
クマタカ
オオコノハズク
フクロウ
アオバズク
トラフズク
コミミズク
ヤツガシラ
アカショウビン
カワセミ
ヤマセミ
アリスイ
コゲラ
アカゲラ
アオゲラ
チョウゲンボウ
コチョウゲンボウ
チゴハヤブサ
ハヤブサ
サンコウチョウ
モズ
アカモズ
カケス
オナガ
コクマルガラス
ミヤマガラス
ハシボソガラス
ハシブトガラス
ツリスガラ
コガラ
ヤマガラ
ヒガラ
シジュウカラ
ヒメコウテンシ
ヒバリ
ショウドウツバメ
ツバメ
亜種アカハラツバメ
コシアカツバメ
イワツバメ
ヒヨドリ
ウグイス
エナガ
ムジセッカ 2024.01.03 H.Iizuka
メボソムシクイ
エゾムシクイ
センダイムシクイ
メジロ
マキノセンニュウ
シマセンニュウ
オオセッカ
オオヨシキリ
コヨシキリ
セッカ
キレンジャク
ヒレンジャク
ギンムクドリ
ムクドリ
コムクドリ
カラムクドリ
ホシムクドリ
トラツグミ
クロツグミ
シロハラ
アカハラ
ツグミ
亜種ハチジョウツグミ
ノゴマ
ルリビタキ
ジョウビタキ
ノビタキ
イソヒヨドリ
サメビタキ
コサメビタキ
キビタキ
ニュウナイスズメ
スズメ
ツメナガセキレイ
キセキレイ
ハクセキレイ
亜種ホオジロハクセキレイ
セグロセキレイ
マミジロタヒバリ
ビンズイ
タヒバリ
アトリ
カワラヒワ
マヒワ
ベニマシコ
ウソ
シメ
コイカル
イカル
ホオジロ
ホオアカ
コホオアカ
カシラダカ
ミヤマホオジロ
ノジコ
アオジ
クロジ
コジュリン
オオジュリン
※『野鳥の会・静岡支部』では1983年からM.Banno氏を中心に麻機で観察された野鳥の記録をとっています。今回のリストはB氏の資料と支部報「野鳥だより」を参考にさせて頂きましたが、私(飯塚久志)個人の記録と、手元に有った資料に基づいて作成した物なので、見落とし、誤認などがある事もご了承のうえで参照下さい。
本日二本目
シマアジ
このところ遊水地まで歩いています。
健康維持の為もありますが、他にも理由があります。
で、今日も歩いて遊水地へ行き、二工区、四工区、一工区、三工区と回りました。
これだけ歩くともうヘロヘロです。
その割に大した収穫も無く、帰り道は大変でした。
川に沿って歩いている時、ヒドリガモの小群の中にシマアジみたいなのが居るのに目が行った。
シマアジの事を考えていたからこれは気のせいで、こんな所にシマアジが居る訳が無い。
でも、歩いて行くと気のせいで無い事が分かった。
川幅もそんなに無いから、シマアジまではとても近い。上の写真は135ミリで撮影。
焦る気持ちを抑えてリュックからカメラを出して撮影。
これだけ歩いたご褒美だ。 こんな偶然があるから鳥見鳥撮りは止められない。
シマアジは一杯撮ったので、後日また出すと思います。
ニコンD500 タムロン100-400mmF/4.5-6.3 Di VC USD(135-400mm) 絞りF8 1/640-1/1000秒 ISO400 (白地署名はトリミングあり) 2020年4月7日 静岡市
この冬も楽しませて頂きました。
この2種が居なければさみしい公園だったでしょう。
トラツグミ
遊歩道を歩いていると突然頭の上からトラツグミの鳴き声が降ってきました。
あまりにもタイミングよく鳴き出したので誰かのいたずらかと思いましたが、こんな所でトラツの真似する人も居ないだろと見上げると、
本当に頭のすぐ上にいました。400ミリだとあふれそう。
最近見なかったのでもう居ないと思っていましたが、しばしの別れの挨拶をされたようでした。
ルリビタキ
トラツに別れを告げて少し行くと今度はルリビタキが飛んで来ました。
ルリビタキも最近は警戒心が強くなって近づいて来る事がありませんでした。
ルリビも公園を去る前に顔を見せに来てくれたのでしょうか。
ちょっぴり公園にまだ未練がある様にも見えましたが、そろそろ旅立ちだね。
どちらもまた秋になったらこの公園で会えるよね。
トラツグミ:ニコンD500 タムロン100-400mmF/4.5-6.3 Di VC USD(340-350mm) 絞りF8 1/80-1/100秒 ISO800 2020年3月30日 静岡市
ルリビタキ:ニコンD500 タムロン100-400mmF/4.5-6.3 Di VC USD(400mm) 絞りF8 1/200-1/320秒 ISO800 トリミング 2020年3月30日 静岡市
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