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クロハラアジサシ
一見するとカラスとウしか居ない寂しい河原。
それでも双眼鏡でなめる様に四方を探す。
陽炎でユラユラする彼方を飛ぶ一羽の白い鳥。
飛び方、シルエットからクロハラアジサシとみた。
フワフワとした飛び方でコアジサシとは違う。狩りの様子も違う。
コアジサシの様に水面に真っ直ぐ飛び込む事はほとんど無い。
目が慣れて来ると、コアジサシも飛んでいるのに気が付く。
※この場所で何度か狩りをしたが、捕った物は魚では無く、水棲昆虫の様に見える。
あまりにも遠いので諦めて帰りかけると近くへ来る。
そんな事を何度も繰り返し、同じ所を何度も歩かされた。
石がゴロゴロした河原をかなり歩かされ、足がパンパンになった。
ニコンD500 タムロン100-400mmF/4.5-6.3 Di VC USD(400mm) 絞りF8 1/1600-1/2500秒 ISO400 トリミング 2020年5月28日 静岡市
アオサギとハシボソガラス(続き)
余裕のボソ君。アオサギさんはお手並み拝見と下がります。
前に出たボソ君はいきなりジャンプ
水に飛び込むかと思いきや、すぐに岸に戻って、失敗をごまかしていると思っていたらアッと言う間に鮎をクチバシにくわえていました。
岸に戻って、少しだけ水に入ってクチバシで水面をいじっていただけに見えたのに、信じられない技でした。
アオサギさんも信じられないと言った感じで様子を見に来ました。
ボソ君が『どんなもんだい!』と自慢する間も無く、仲間のボソが横取りに来て
いつもの追い掛けっこが始まりました。
ハシボソガラスが川に入って生きのよい鮎を捕まえるのは初めて見ました。
あんなに素早い鮎を捕まえる事が出来るなんてやっぱり烏はスゴイです。
ニコンD500 タムロン100-400mmF/4.5-6.3 Di VC USD(400mm) 絞りF8 1/2000-1/4000秒 ISO400 (白地署名はトリミングあり)2020年5月22日 静岡市
コアジサシ
探していたコアジサシにようやく巡り合えました。
コアジサシが居ないとこの時期を乗り越えるのが大変です。
今年は4月30日に確認した人が居るのに、私は何度行っても見られませんでした。
こんなに遅い確認は今までにない事で、今年は半分あきらめていました。
ちなみに最近の私のコアジサシ初認日
2017年は4月30日。2018年は4月28日。2019年は4月21日でした。
これだけだと年々早くなっているように見えますが、私が鳥撮りを始めた頃(40年ほど前)は4月の初旬にはコアジサシの大群が此処に集まっていました。今日ここで見たのは5羽でした。
毎年鳴き声を聞いて、来ているのを知り、姿を探すのですが、耳が悪くなったのか、今年は何度行っても全く声が聞かれませんでした。
今日(23日)は他の鳥を撮っているとかすかに声が聞こえ、それで姿を見つける事が出来ました。
これでまた楽しみが出来ました。
ニコンD500 タムロン100-400mmF/4.5-6.3 Di VC USD(400mm)MF併用 絞りF8 1/1600-1/3200秒 ISO400 トリミング 2020年5月23日 静岡市
キビタキ
思う様に鳥見鳥撮りも出来ない状況が続きますが、外に出てはいけないと言う事ではありません。
外に出る事を禁止されているように受け取っている人もいる様ですが、 政府もそんなに厳しい事は言ってません。 三密を避ければ 散歩程度の外出は良しとしています。
公益財団法人「日本野鳥の会」発行の『野鳥』5月号でもバードウォッチングが心と体に良い理由を特集しています。
今は新緑の時期で、三密を避ければ外に出て新鮮な空気を一杯吸う事は免疫力のアップにもなり気分転換にも良いと思います。
さらに鳥のさえずりには免疫力をアップする力も有ると言う事です。
住んでいる場所や地域によってそれぞれ違いはあるでしょうが、私は三密を避け、咳エチケットなどを守って、県をまたぐ様な遠距離移動をせず鳥見鳥撮りをしています。
元々珍鳥を追うタイプではないので、県外に珍しい鳥が出てもわざわざ撮りに行く気も無いので、それほどつらい思いはしていません。
大好きな鳥たちが見られて撮れればそれで私は満足です。
ニコンD500 タムロン100-400mmF/4.5-6.3 Di VC USD(400mm) 絞りF8 1/125-1/400秒 ISO800 トリミング 2020年5月14日 静岡県
麻機の野鳥 40
オオヨシキリ Great Reed Warbler
Acrocephalus arundinaceus
スズメ目 ヨシキリ科
全長:18-19cm
麻機では夏鳥として4月中旬ころに繁殖の為渡って来る。
以前は麻機の夏を代表する様な鳥だったが、最近では渡来数も減っていて、遊水地の夏も寂しくなっている。
上の二枚は20年前フイルム時代に撮ったもの。以下はデジタルになってからの物。
数が多かった頃にはうるさい程の鳴き声で、近くに姿を見せてもレンズを向ける事も無かった。
目つきが悪く、時に卑しい表情を見せるので、あまりレンズを向ける気にならない鳥だった。
勿論可愛い表情を見せてくれる事もあるので、好き嫌いはもとより好みの問題だ。
今でははるか彼方に、目を凝らさなければ見えない様なところでも、出てくれれば喜んで撮っている。
下手をすれば撮れないままに夏が終わってしまう事もある。
本来ならこれからが一番オオヨシキリが騒がしい時期なのだが、今年の夏はどうだろうか。
メボソムシクイとセンダイムシクイ
エナガの親子が数組一緒にやって来た。
頭の上からエナガの声のシャワーが降って来たようだ。
私の周りにはエナガが30羽くらい、目まぐるしく動き回って目が回る。
結局エナガの写真はまともな物は無かった。
その時エナガの声の中にセンダイムシクイの声も混じっていた。
エナガの騒ぎに乗じてセンダイムシクイも近くに来ていた。
こちらはエナガに比べると落ち着きがあるから何とか撮れた。
家に帰って画像を確認して見るとセンダイだとばかり思っていた中にメボソムシクイが写っていた。
両種が同時に撮れたので違いが分かる様に並べてみた。
メボソムシクイ、センダイムシクイの順で交互に並べてある。
写真ではセンダイの方が大きく見えるが、実際にはメボソの方が少しだけ大きい。
メボソは細長く顔つきも鋭く感じ、センダイはメボソに比べ丸く顔も可愛い。(こんな表現は図鑑では無い。)
図鑑では色の違いを指摘している物もあるが、余程条件が良い所で見なければ、葉の茂った薄暗い木立の中を動く姿からでは正確な色の違いは私には分からない。
下から見上げた時に分かり易いのはクチバシの色と言うか汚れの様な物。
センダイはオレンジぽい肌色でキレイ。メボソには汚れの様な黒っぽい斑が有る。
見た目での一番の違いは頭の中央に白っぽい頭央線が有ればセンダイ。(これは角度が良くないと見えない)
姿が見えなくても鳴き声でもこの二種は識別しやすい。
『ジュリジュリジュリ』ならメボソ。 『チヨチヨビィ~』ならセンダイ。
ニコンD500 タムロン100-400mmF/4.5-6.3 Di VC USD(400mm) 絞りF8 1/200-1/500秒 ISO800 トリミング 2020年5月14日 静岡県
キビタキ
キビタキが出ると他の事を忘れてキビタキを夢中で撮ってしまいます。
私が鳥撮りを始めた頃にはキビタキは憧れの鳥で、野生の姿を見るまでに10年くらい掛かりました。
身近な場所で鳥が居そうな所では、密猟者と出会う確率が高く、初めて聞く声はテープから流れる声。
初めて見る姿は密猟者に捕まったカゴの中の鳥。
誰も来そうもない林道で、黒塗りの高級車を見たら、そっとUターン。
今はそんな怖い思いをしないだけでも幸せな鳥見鳥撮り時代です。
ニコンD500 タムロン100-400mmF/4.5-6.3 Di VC USD(400mm) 絞りF8 1/125-1/400秒 ISO800 トリミング 2020年5月5日 静岡市
ヤブサメ
鳥を探してのんびり、ゆっくりと歩きます。
近くの藪からささやく様な小声で『シシシシシシシシ』としり上がりの声。
気にしないでいると聞き逃してしまう様な声。
耳の良い人でも虫の『声』かと思ってしまう。
高齢になるとこの声が聞き取にくくなる。
最近の調査ではヤブサメの記録が少なくなっていると言う。
一説では調査員の高齢化でヤブサメの声を聞き逃している可能性も指摘されている。
いずれにしてもこの鳥を見付けるのはなかなか大変です。
ニコンD500 タムロン100-400mmF/4.5-6.3 Di VC USD(400mm) 絞りF8 1/60-1/80秒 ISO800 トリミング 2020年5月11日 静岡県
ヒバリ
川の土手を歩いているとヒバリの元気な声が聞こえて来ました。
途切れる事無く鳴き続けます。
鳥の声は鳴管と言う器官を使って音を出しています。
空気が鳴管を通る時に音が出せるので吸う時にも吐く時にも音が出せます。
だから人間の様に吸う時に声が途切れる事も無い訳です。
また、鳥の呼吸方法も人間とは違っています。肺の他に気嚢(きのう)と言う袋を使って酸素を効率よく取り込む機能を持っています。
この辺は説明すると長くなるし私にもよく分かっていないので、知りたい方は鳥の体の事を書いた本を読んで下さい。
今私が読んでいるのは「鳥 優美と神秘、鳥類の多様な形態と習性」です。これは発行年が2012年でリストなどが少し古いですが、鳥の事が色々詳しく書かれています。文字が多く、イラストや写真が少ないので苦戦しています。
ニコンD500 タムロン100-400mmF/4.5-6.3 Di VC USD(400mm) 絞りF8 1/1600秒 ISO400 トリミング 2020年5月7日 静岡市
カッコウ
これだけ木が有るから毛虫もいるだろうし、トケン類が出てもおかしくない。
上空を飛んだ鳥は間違いなくトケン類。
その鳥はそのまま視界からすぐに消えた。
どうせ戻っては来ないだろうと忘れていたら、近くの木に大きな鳥が止まった。
トケンだ。何か分からないがとりあえず撮っておく。
ヒヨドリは周りに居るが、大きさからカッコウか、ツツドリだろう。
珍しい事に、カメラを向けているのに飛んで更にこちらへ近づいて来てくれた。
こちらへ来た目的はこの鳥がメスで、私に興味が有ったから。
では勿論無くて、毛虫だ。
毛虫を捕らえた画像も有るが、今回は既に一枚あるので省きます。
下尾筒に斑が見えないからカッコウだろう。
『カッコウ』と一声鳴いてくれれば、すぐに分かるのだが。
この時には鳴いてくれなかった。
いろいろ調べたがはっきりしない。とりあえずカッコウとした。
ニコンD500 タムロン100-400mmF/4.5-6.3 Di VC USD(400mm) 絞りF8 1/250-1/800秒 ISO400-800 トリミング 2020年5月3日 静岡市
オオルリ
こんな身近な所でオオルリの姿まで見られる様になりました。
オオルリのメスが今日は姿を見せてくれました。
オオルリのメスとキビタキのメスは似ています。
どちらも見る機会の多い鳥だけに迷います。
昨日のキビタキメスと見比べると分かると思いますが、オオルリのメスは大きく、特にクチバシは大きく見えます。
背中の色もキビタキのメスは緑味が強く、オオルリメスは茶褐色味が強い。
枝に止まった時の姿勢もキビタキは頭を低くし枝に水平な感じで、オオルリは頭を上げた立ち上がったポーズが多いです。
ニコンD500 タムロン100-400mmF/4.5-6.3 Di VC USD(400mm) 絞りF8 1/200-1/500秒 ISO800 トリミング 2020年5月2日 静岡市
マミジロ
この日は朝からアカハラの声がよく聞こえていた。
時々、もしかしたらクロツグミかと思えるような声も。
だからこの鳥が出た時にはクロツグミのメスだと思った。
クロツにしては少し大きい(ゴツイ)ようにも見えた。
家に帰って図鑑で調べたらマミジロのメスだった。
こんな所でマミジロとは思いもしなかった。
サンコウチョウ
暗い林の奥でパラパラ飛ぶ鳥影。
これはすぐにサンコウチョウだと分かったが・・・
数時間待ったがこれっきり出て来なかった。
撮れた写真もコレッキリ
ニコンD500 タムロン100-400mmF/4.5-6.3 Di VC USD(400mm) 絞りF8 1/100-1/400秒 ISO400-800 トリミング 2020年5月5日 静岡市
キビタキ
キビタキもよく鳴いています。
『ヒーヒー』『カッ、カッ』いつもとは違う声。
これはオス同士が縄張り境界線辺りでお互いをけん制し合っている時によく耳にします。
普段の囀りで境界は守られているはずですが、どちらかがそれを無視して相手の縄張りに近付き過ぎたり、縄張り内に入ってしまうとこんな声で鳴き合って、それでも出て行かない相手には実力行使です。
ほとんどの場合先に縄張りを持った方が後から来た者を追い出す様ですが、オスの力が足りないと奥さんまで登場して侵入者を追い出す様です。
妻は強しです。
※この時には奥さんは出て来なかったので奥さんの写真はありません。
ニコンD500 タムロン100-400mmF/4.5-6.3 Di VC USD(400mm) 絞りF8 1/500-1/1000秒 ISO400-800 トリミング 2020年4月30日 静岡県
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