ミカンをくわえたスズメ
ノゴマ
ノゴマを最初に見たのは600mmF4を購入してまだ間もない頃でしたから、30年以上前になります。
600mmF4の前はタムロンの500mmF8(レフレックス)で鳥を撮っていました。
無理して600mmを手に入れたものの、500mmの時の様にお手軽に散歩に持ち歩くにはあまりの大きさ、重さに『この買い物は失敗したかな』と、少し後悔していた時期でした。
その日は600mmを担いで当時住んでいた家の近所の、川の土手を歩いていました。
当時の川の土手斜面には色々なゴミが捨てられていました。
売り物にならないミカンもよく捨てられていました。
そんなクズミカンの山の上に、ミカンの皮をくわえたスズメが居るのに気が付きました。
一応双眼鏡で確認すると、スズメではなく、ノゴマである事が分かりました。
当時はまだノゴマの希少性も知らず、それでも図鑑はよく見ていたので、ノゴマと言う鳥が居る事は知っていて、『こんな所に居る鳥なんだ』と思い、レンズも向けませんでした。
当時は絵になる鳥、絵になる場所でなければ写欲は湧きませんでしたから、そのまますぐ近くまで行って、しばらく様子を見ていました。
その辺の農家の方が近くに居たので、挨拶がてらノゴマの事もついでに話してみると、あの鳥なら冬になる前によく目にするよ。海側の方がよく見掛けるよ。と教えてくれました。
それからは絵になる場所での出会いを期待して、海側の方を探したのですが、それ以来ノゴマと出会う事はありませんでした。
クズミカンの上でも、コンクリートの上でも、あの時1枚でも撮っておけば良かった。その当時は当然フイルムの時代ですから、1枚のシャッターも無駄には出来ない、そんな時代でした。
今回の出会いはきれいな新緑の中でした。
新緑の前ボケが
ニコンD300s Aiニッコール600mmF4 絞り開放 1/125-400秒 ISO200-400 (白地署名はトリミングあり) 三脚:ジッツオGT5541LS 雲台:マンフロット516 5月24日 静岡県
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