ツリスガラ
ヤツガシラで盛り上がった遊水地ですが、第一発見者の『玉ちゃん息子』さんは、私のブログでヤツガシラを見ていて、この時期はヤツガシラが出ると思い、注意して観察していて、ヤツガシラに出会えたとの事でした。
彼は誠実な人柄で、うわべのお世辞を言える様な人では無いと分かっていますから、ブログをその様に活用して頂ける事は管理者としてはこの上ない喜びであります。
そこでまた誰かに見つけてもらいたい願いも込めて、ここで少し昔の写真とお話です。
ヤツガシラよりももっと古い、もう20年以上前のツリスガラの事です。
1993年4月16日。ツリスガラを安倍川河口のアシ原で初めて見付けました。
河口のアシ原の中からメジロの様な細い鳴き声がしていました。こんな所にメジロが来ているなんて『?』。本当にメジロなのか姿を確認したいと、声の主を探していて、豆タヌキの様な愛嬌のある姿を見つける事が出来ました。今ではメジロもアシ原でよく見掛けますが、当時の私の経験としてはメジロとアシ原は結びつかない感じでした。その『?』がツリスガラを見付けるきっかけになったのです。
写真は二日後の4月18日に撮っています。
なぜ、見付けた日に撮っていないのか、今では思い出せませんが、当時はカメラを持たずに双眼鏡と望遠鏡だけを持って観察主体の散歩をしていたからだと思います。
当時仕事が午後からだったので、午前中は近所(当時は静岡市広野に住んでいました)の、丸子川と安倍川河口までの散歩を日課としていたのです。重たいカメラは持ち歩くにも大変で、フイルムも高価ですから、毎日写真を撮る事も出来なかったのです。
この時には20羽前後の群れでした。時々群れが一斉に葦原から飛び出してはまた戻る事をしていたので、大体の数が分かりました。
カメラはニコンF4s、レンズは今も使っているAiニッコール600mmF4、使用フィルムはASA50~100のリバーサルフィルム。現在、感度はISOで表しますが、当時はASAで表しました。『アサ』、または『アーサー感度』と言っていました。
フイルムは36枚撮り1本が1000円前後。現像料も1本800円前後しました。
1カット50円と考えたら今の様な連写はとても出来ません。しかも36枚しか撮れませんから、残りカット数を考えながらシャッターを切らないと、一番良いチャンスにフイルムが無くなってしまいます。大体チャンスには多くシャッターを切りますから、フイルムが終わるのはチャンスの時が多いのです。プロの方は残りカット数が少なくなるとキリの良い所でフイルムを入れ替える事もしますが、私にそんな贅沢な使い方は出来ませんから、最後の一枚までしっかり使ってからでないと、フイルムは交換できませんでした。
当時ツリスガラも時々見つかり、毎年北上が見られるので、これからは普通に見られる様になるかもしれないと、期待されていました。
続きます。
次回は麻機で出会ったツリスガラのお話です。
ニコンF4s Aiニッコール600mmF4 ISO50-100 三脚・雲台:ジッツオ 1993.04.16 静岡市・安倍川河口 フイルムのスキャンはミノルタ ディマージュ・エリート5400を使用
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